文系から専門職へ。 若手通関士が語る”成長できる環境”
後藤回漕店に入社した決め手は何でしたか?
大学で貿易を研究していたことをきっかけに、物流業界に興味をもちました。文系の学生に多い悩みかもしれませんが、理系と違って技術職の選択肢が少なく、「手に職がない」ことへ不安を感じていました。そこで、「国家資格を取得して自分に自信をもてたらいいな」と考えるようになり、当時学んでいた貿易に関する唯一の国家資格である通関士を目指すことにしました。
就職活動では、通関士の資格が生きる他の物流企業も検討しましたが、大手企業は事業領域が広く必ずしも希望の業務に携われる保証がない点を懸念しました。そこで、より専門性の高い環境で成長できると思えた後藤回漕店を選びました。
現在の業務内容を教えてください
営業・業務担当者や税関職員とのやり取りが主な業務です。通関業務は、海外から届いた貨物や日本から輸出する貨物について、財務省所轄の税関長へその詳細を申告します。具体的には、輸出入する貨物の情報を営業より入手し、国内の法律や国際的な取り決めに反していないかを確認し、その後、約1,000種類のコードの中から税番を割り振り、納税額を確認し税関への申告手続きを代行します。
そのほか、厚生労働省への届出や税関からの問い合わせ対応、検査手配なども担当します。営業所によって対応は異なりますが、検査場まで足を運び、実際に貨物検査に立ち合うこともあります。以前の所属部署では、現場で貨物を直接見る機会が特に多く、貴重な経験を多くさせていただきました。
仕事のなかで感じる「やりがい」や「面白さ」を教えてください
「学びが尽きない」点が、この仕事の面白さだと思います。通関業務は、一見ルーティンワークのように思われがちですが、実際は日々新しい発見があります。自社商品を持たない企業だからこそ、家具や家電、食品、化学品、重工品など、荷主の数だけ扱う貨物が多岐にわたります。そして、都度食品衛生法や植物防疫法、ワシントン条約など、貨物の詳細に応じて必要となる届け出の内容をよく調査する必要があります。
日々の業務を通じて知識や経験が少しずつ積み重なる感覚があり、自分の成長を実感できる点も、この仕事の大きなやりがいです。
周りの先輩や同僚は、どんな人たちですか?
通関士として長く経験を積んでいる先輩が多く、知識も実績も豊富な方ばかりです。私自身、まだ一人では判断が難しい場面が多々ありますが、迷ったときには先輩方から的確なアドバイスをいただけるので、とても心強いです。
職場の雰囲気は穏やかです。部署によって年齢層に差がありますが、現在の職場は30〜40代が中心で、世代を問わず活発に意見交換ができる環境です。私は休日にキャンプやテニス、サーフィンなどをするのが趣味なのですが、社員同士が互いのプライベートを尊重していて休暇を取りやすい環境があるため、休息の時間を十分に確保できていることに感謝しています。
日々の仕事の中で、「後藤回漕店ならではだな」と感じる考え方や、昔から受け継がれていると思うことはありますか?
創業1877年という長い歴史のある会社だからこそ、積み重ねてきた知識や経験が日々の業務に息づいていると感じます。通関業務では、初めて扱う貨物で判断が難しいケースもありますが、先輩方が豊富な過去実績や事例に基づく意見を共有してくださるので、安心して業務に取り組むことができています。過去の実績が土台となり、それを礎に私たちが新たな実績を積み上げていく。こうして後藤回漕店への信頼が揺るがないよう努めるのが私たちの使命です。
また、昔からスポーツ経験者の社員が多く、軟式野球など会社のクラブ活動も活発です。体力や粘り強さに加えて、スポーツで培われた連帯感が部署を越えたチームワークにもつながっていると感じます。

今後の展望を教えてください
今後は、輸出入ともにもっと勉強をして知識の幅をさらに広げ、複雑な貨物も自信をもって申告できるようになりたいです。通関士の資格を取得した入社2年目当時は、通関士として自分の名前で申告できるようになった責任の大きさに畏縮したことを覚えています。しかし、同時にやりがいも大きくなりました。
また、後藤回漕店はAEO業者(Authorized Economic Operator・コンプライアンスが優良として国に認められた事業者)として高いコンプライアンスを求められるため、わずかなミスも行政や荷主からの信頼に影響します。だからこそ、書類作成の精度を高め、先輩方から多くの知識を吸収し、自分の判断力を磨いていきたいと考えています。